※視覚ハンディキャップテニスの誕生
目をつむったまま、バウンドしたボールをキャッチできますか?ふだん「ボールを見る」ことによって方向を判断している健常者にはとても難しいことでしょう。ところが練習を重ねた視覚障害者ならば、ボールをキャッチできるのです。
従来、盲人野球(ソフトボール)、盲人卓球、盲人バレーボールなど、おもに平面を移動するボールを打つ二次元の競技は普及発展していましたが、空中にバウンドしたボールを打ちあう三次元の競技は難度が高いためあまり開発されていませんでした。
しかし、二次元のスポーツに飽き足らない人々にとっては、三次元という空間域での競技スポーツはチャレンジングで魅力に富んでいるものです。
そのような経緯の中で"自分たちにもテニスができるのではないか?"という思いがふくらみ、障害者自身の強い意志と情熱によって視覚ハンディキャップテニスが誕生しました。
視覚ハンディキャップテニスは、バウンドする音源入りスポンジボールを、ショートテニスのラケットでプレイヤーが交互に打つ盲人スポーツです。
バトミントンと同じ広さのコートは中央のネットで仕切られていますから、安全にスポーツを楽しみながら、瞬時に状況を判断する生活能力を鍛えることもできます。
平成2年には埼玉県所沢市の国立身体障害者リハビリテーションセンターで、「第1回視覚ハンディキャップテニス大会」が開催されました。その後は関東や関西などで大会が開かれ、全国で約200人、茨城県内では12人の選手が競技に取り組んでいます。
  そして平成13年には本県でも、「第1回視覚ハンディキャップテニス茨城オープン」が開催されました。全国から参加する選手の数は平成13年28名、平成14年31名、平成15年27名となっています。また大会運営に関しては毎年、50名を越えるボランティアの方々の協力を得ることができました。

参加選手たちは、未知の世界のスポーツにチャレンジしています。チャレンジすることで視覚障害者の可能性を示しているのです。
今後は、目が見えなくてもスポーツが楽しめることをさらに多くの視覚障害者に知ってもらい、視覚障害者自らの工夫で生まれた視覚ハンディキャップテニスの芽を育て、少しでも輪を広げていかれるよう願っています。

                                                             

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